タイの入国料300バーツはいつから?2026年9月時点
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タイの入国料300バーツは、2026年5月時点の報道でもまだ導入されていません。空路でタイに入国する外国人観光客を対象にする案で、2026年3月に新政権が閣議提出を表明しましたが、5月時点でも正式な承認は出ていません。開始日も支払い方法も未確定のままです。この記事では、決まっていることと決まっていないことを分けて整理します。

タイの入国料300バーツとはどんな制度案?
空路で入国する外国人観光客から一律300バーツ(約9米ドル)を徴収する案です。現地では「カ・ヤップ・パンディン(ka yiab phaen din)」=「タイの土を踏む料金」という、やや直接的な呼び方をされています。
- 徴収額:300バーツ(約9米ドル)
- 用途:うち70バーツは入国時点から適用される医療・傷害保険の原資に、残りは観光インフラや安全対策に充てられる案です
- 対象:空路で入国する外国人観光客に限定する方向で、陸路・海路向けの150バーツ案は棚上げされています
- 免除対象案:タイ国籍者、2歳未満の乳児、乗り継ぎ客、外交官、就労ビザ保持者、LTR(長期居住)ビザ保持者などが検討されていますが、最終リストは閣議承認後に確定する予定です
この制度自体は2023年から検討されてきたもので、2015年のエラワン祠爆破事件や2018年のプーケット観光船事故をきっかけに、外国人観光客専用の支援基金を作る発想が強まった経緯があります。中央予算からの緊急支援に頼らず、観光客のための資金を別枠で確保しておこうという狙いです。
2026年9月末時点で決まっていることは?
制度の骨格は固まりつつありますが、開始日そのものはまだ正式発表されていません。

ここまでの経緯を整理すると、次のようになります。
- 2023年2月:タイ内閣が原則承認
- 2025年7月:観光局が導入を延期し、2026年半ばの開始を目標に再設定
- 2026年3月:副首相ピパット氏が、新政権「アヌティン2」発足後の最初の閣議に提出すると表明
- 2026年4月:観光・スポーツ省が制度を再び前に進める動きを見せ、閣議での検討が想定される段階に
- 2026年5月:依然として正式な閣議承認待ちの状態が続いている
この5月時点の報道が、現時点で確認できる最新の公式な進捗です。
また対象も、空路入国のみに絞られたことは比較的はっきりしています。陸路・海路からの入国者に150バーツを課す案は、カンボジア・ラオス・ミャンマーなど近隣国からの越境通勤者や日帰り客に不当な負担がかかるとして、副首相自身が棚上げを明言しています。
世界的に見ても、観光客からの入国関連費用を徴収する動きはタイだけではありません。

| 国・地域 | 金額の目安 | 仕組み |
|---|---|---|
| タイ(案) | 300バーツ(約9米ドル) | 空路入国者のみ。航空券に組み込む案が有力 |
| バリ島(インドネシア) | IDR150,000(約10米ドル) | 入国のたびにオンラインまたは現地で支払い |
| 日本 | 3,000円(約20米ドル、2026年7月から) | 出国税として航空券に内包。従来の1,000円から引き上げ |
| ヴェネツィア(イタリア) | 5〜10ユーロ | 特定日の日帰り客が対象。宿泊客は対象外 |
| ブータン | 1泊100米ドル | 持続可能な開発基金として滞在日数分を徴収 |
こう見ると、タイの300バーツ案は世界の同種の制度の中でも比較的低い水準に位置づけられます。
まだ決まっていないことは?(開始日・対象・支払い方法)
開始日、免除対象の最終リスト、支払い方法の3点は、いずれも2026年9月末時点で未確定です。
- 開始日:2023年の原則承認から何度も延期を重ねており、5月時点の報道でも具体的な開始日は明言されていません。
- 支払い方法:空港の窓口で現金を徴収する方式ではなく、航空券の価格にあらかじめ組み込む案が有力とされています。ただし、航空会社が販売時点で上乗せするのか、TDAC(タイ・デジタル・アライバル・カード)と連携したデジタル基盤を使うのか、技術的な実装方法は確定していません。
- 免除対象:タイ国籍者や乗り継ぎ客などが候補に挙がっていますが、最終的なリストは閣議での正式承認後に確定するとされています。

ここで重要なのは、「案として報道されていること」と「確定していること」を混同しないことです。特に支払い方法については、航空券への上乗せという方向性が有力視されているだけで、窓口での現金払いなど他の方式が完全に排除されたわけではありません。旅行の計画段階では、公式な開始発表があるまで、追加費用の発生を前提にしない方が安全です。
入国後の医療体制について気になる方は、既存記事「タイの医療事情と病院ガイド」もあわせて確認しておくと安心です。300バーツのうち70バーツが充てられるとされる保険は、あくまで入国時点から適用される基礎的な補償であり、渡航保険の代わりにはならない点にも注意が必要です。
TDAC(電子入国カード)とは何が違う?
TDACはすでに運用されている入国前のオンライン申請で、300バーツの入国料とはまったく別の制度です。
- TDACは出発前に無料で行う電子入国カードの登録で、300バーツの徴収案とは独立した既存の仕組みです。
- 300バーツの徴収方法として、TDACの基盤と連携させる案も技術的な選択肢の一つとして挙がっていますが、確定した情報ではありません。
- TDACの具体的な登録方法や入力項目、注意点については、この記事では詳細を扱いません。すでに検証済みの手順は、既存記事「タイ・デジタル・アライバルカード(TDAC)の登録方法と注意点まとめ」にまとめてあります。
混同しやすいポイントですが、TDACの入力自体に300バーツを支払う欄が今のところ追加されているわけではありません。両者は「入国前の手続き(TDAC)」と「入国に伴う費用(300バーツ案)」という、性質の異なる仕組みだと理解しておくと整理しやすくなります。
今の入国準備では何をしておけばいい?
300バーツの支払いは今のところ発生しませんが、TDACの登録と情報収集は今からできます。

- TDACの登録:出発前72時間以内にオンラインで無料登録できる、既存の義務です。登録方法は「タイ・デジタル・アライバルカード(TDAC)の登録方法と注意点まとめ」を参照してください。
- 航空券の運賃表示を確認:支払い方法が航空券への上乗せ案で進んだ場合、購入画面に新しい項目が表示される可能性があります。出発直前に改めて確認しておくと安心です。
- 公式発表のチェック:観光・スポーツ省やTATの発表を継続的に確認します。この制度は過去にも何度も延期されており、報道時点の情報が数カ月後には変わっている可能性があります。
- 渡航時期の情報も合わせて確認:入国料以外にも、渡航時期によって天気や服装、混雑状況は変わります。「9月のタイの服装は?天気と持ち物【2026年版】」や「タイ旅行の最適な時期はいつ?」もあわせて確認しておくと、準備の抜け漏れが減ります。
- 通信手段の確保:入国料の公式発表は今後も更新される可能性が高いため、到着後すぐにネットへつなげる状態にしておくと、空港での情報収集がスムーズです。物理SIMの差し替えが不要なeSIMのSailyなら、出発前にアプリで設定を済ませておけます。紹介コード「DOMUEH5022」を入力すると特典が適用されます。
渡航準備全体としては、現地の生活コストやお金まわりの感覚をつかんでおくことも役立ちます。「タイの生活費はいくら?」も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
タイの入国料300バーツは今すぐ払う必要がありますか?
いいえ。2026年5月時点で正式な開始発表はなく、現時点での支払いは発生しません。
陸路や海路でタイに入国する場合も対象になりますか?
いいえ。現行案では空路入国者のみが対象で、陸路・海路向けの150バーツ案は棚上げされています。
300バーツにはタイ滞在中の保険が全部含まれますか?
一部のみです。70バーツが入国時からの基礎的な医療・傷害保険に充てられる案ですが、渡航保険の代わりにはなりません。
TDACの登録に300バーツの支払い欄はありますか?
今のところありません。TDACは既存の無料の電子入国カードで、300バーツ案とは別の制度です。
何度もタイに渡航する場合、毎回支払うのですか?
現行案では入国のたびに徴収する想定です。ただし正式決定ではありません。
いつ頃に正式な開始発表が出そうですか?
報道時点では未定です。2023年からたびたび延期されており、時期の予測は避けるべきです。
まとめ
タイの入国料300バーツは、2026年5月時点の報道では正式に導入されていません。空路入国の外国人観光客を対象に、航空券への上乗せで徴収する案が有力ですが、開始日・免除対象の最終リスト・支払い方法はいずれも未確定です。TDACとは別の制度である点にも注意してください。今できる準備は、TDACの登録と公式発表のチェック、そして通信手段の確保です。制度が動き出したタイミングで、続報として詳細をお伝えします。
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